雅音成就(がおんじょうじゅ)








宮内庁楽部の楽師である山田文彦氏を中心にした、三管二絃の編成によるアルバム。

雅楽の新作アルバムが発売されることは大変珍しいので、まずは貴重なリリースを喜びたい。

選曲は越天楽、陪臚などの基本曲が中心だが、平調の臨調子が入っているのは結構うれしい。

さらに、その後に続く、琵琶・琴を加えた管絃舞楽スタイルの萬歳楽は

今の所本作でしか聴けず、最大の聴きどころといえるだろう。

全体的には、ヴィヴラート的なゆらぎが入った篳篥がサックス風に感じることなど、

雅楽の伝統は守りながらもソフィスティケイトされており、ジャズや室内楽のように聴ける。

太鼓(が本来は入る拍)の前の拍子の伸びを意図的に長くしているところも、

そういった雰囲気を助けており、夜にゆっくりとリラックスして聴いたりするのにも最適だろう。


2019/01/23(水) 21:57 PERMALINK