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メンデルスゾーン : 交響曲第3番「スコットランド」







私は関西の団地生まれで、高校のときまで新興住宅街で育った。

むかし宮沢賢治や太宰治をよく読んでいて、東北の自然や風土に憧れがあったので

仙台に所在する大学に行ったのだが、

http://washizu.org/og/men2.html

上記の記事で、ユダヤ人でありながらキリスト教徒だったメンデルスゾーンが、

信仰の問題を考えることに疲れてスコットランドという異郷(異教)的なものに共感していった、

という解説を読んで、なんとなく通じるところがある気がした。

新興と信仰をかけているわけではない。



団地や新興住宅地も嫌いではなく、むしろ好きなのだけど、それは冷たいノスタルジーというか、

「すごく落ち着く不安感」みたいななんとも言い表せない感じ。

今から思うと、東北という異郷にその不安感を包み込んでくれる何かを期待していたようなところがあったのかもしれない。

メンデルスゾーンも北の異郷スコットランドにそれを求めて渡英を重ねたたのかもしれない。

仙台はかなり都会なのでそんなに好きではなかったけど、

東北を一人旅しまくって山の中や海辺の道を何時間も、特に目的もなく歩いたあの感じは自分の中に染み付いていると思う。

遠野の夏の鮮やかな空や、津軽の冬の地平線まで真っ白な雪は忘れられない。何処かは忘れても景色だけ鮮明に覚えている場所もある。

スコットランド交響曲の、あのゆっくりとした序奏が始まると、始発のローカル線の窓から見た、霧に包まれた東北の山々が思い出されてくる。

曲が進んでいくにつれて、その地に住んでいた蝦夷といわれた人々の、歴史の中に消えていった様々な出来事を思ってみたりする。

そしてその血や記憶はもしかしたら自分の中にもつながっているかもしれないと思う。

いつしか、想像の中で最上や北上といった東北の名を持つ少女たちに、蝦夷も、自分も、この曲も重なって聴こえている。

何を言っているのか自分でもよくわからないが、もし文章がすごく上手くても十全には表現できない気がする。

自分の中ではスコットランド交響曲はみちのく交響曲となっている。メンデルスゾーンも理解してくれるはずと思う。



(以前に書いた文章を少し修正して載せました。)
2018/04/25(水) 15:31 PERMALINK
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